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小説タッチ「価値観に勝とうぜ!(全5回)」第二話

  • 2009/03/25(水) 08:09:58

20090325080956
 ☆ ☆ ☆
第二話
〇価値観 と 価値感


一鶴は、おもむろにたばこに火をつけた。

なぜなら、これにはちゃんと意味があるからだ。
Nちゃんのオーラに、たばこの煙りをぶつけ、瞬時に分析するためである。
何を分析するかというと、そのオーラから人生の修行レベル値、色・質・格はもちろん、今のオーラを放つようになるまでの歴史、お父さん、お母さんや、それぞれの先祖の過去にさかのぼり、人間界の1秒で、1万ギガという途方もない量にあたる情報を分析し、Nちゃんの人生に最善となる選択をわりだすのである。だれが、このふざけたおっさんのなりをした一鶴に、そんな能力があると思うだろうか。とうの一鶴は、すました顔して、あっさり瞬時にやってのけた。
そんなこととはつい知らず、NちゃんはNちゃんで
「なに、こいつ。信じらんない。わたしが、ワルいことでもしてるって言いたいわけぇ?あんたみたいな、ヤカラにOLの何がわかんのょ(怒)。おKも、なんで、こんなおっさんに相談なんかすんのょ、もぅーっ!若いのいなかったの あんたぁ」と 心の中で瞬時に思っていたのである。だが 目の前にいる、そのヤカラは、Nちゃんの心の声をすました顔してちゃんと聞いていた。
一鶴が 分析を終え 話をつづけた。
「うわぁっ、今、ごっついオーラでた。Nちゃんさぁ、自分が、今、どんなまがまがしいオーラを出してるか、自分では まったくわからへんやろ。ふふん。こんなオーラを放ったってことは、オレに、なんや、このヤカラわぁーって思たやろ(笑)。だってオレ、ずっとヤカラやもん(笑)。その方が、たのシっ・イてっ」
Kちゃんが 一鶴が天界の能力を使ったから一鶴の脇腹をおもいっきりつねったのだった。
「おのれ、なにさらすんじゃ、イタいやないけぇ。こんな人間界に来てやっんのに、なにすんねんぼけぇーっ。おまえも知ってるやろぉ、人間のかっこしてるときは、あいつらがアホにならんように痛点をしこんであることを!。今、ワシは見てのとおり、そのアホな人間のかっこしてやってんのや、このチョウすぺしゃるなオレがじゃー。めっちゃイタかったわぃ、もぅちょっと丁寧にあつかったらんかぃ、おぉーねえちゃん!。痛い思いすんのは 100年ぶりじゃ、ぼけぇーっ」と一鶴は、Kちゃんめがけ、大人げない言いぐさで、一気にまくしたてた。
即、向かえ打つようにKちゃんが立ち上がりながら「おとんに 言うで、おぉわれぇー?」と一言すごんだ
一瞬にして一鶴が切り返した。「うそや~ん、こんなことでぇ~、じょうだんやんかKちゃん。わし、100年ぶりの痛みに 喜びすぎただけやんかぁ(笑) 。なに、怒ってんの~、こっちがびっくりしてまうわぁ。中年のおっさんは、みんな、こんなべっぴんに囲まれたら、わけわからんことしてまうやん、あれやがなぁ(笑)。今から ちゃんと心配せんでも、語るがなぁ。そやから、お父さんには こんなつまらんこと言うたらあかんでぇー!」
このふたりのやりとりをじっと見ていたNちゃんは「えっ!?、おKぇ、もしかして、これがおKの 男ぉ?えぇ~マジぃ~っ!」と思っていた。
すると 一鶴がNちゃんの方を向いたと思いきや「あほかおまえわぁ。なんでわしがKちゃんの男せなあかんねん。そんなんKちゃんのおやじに殺されてまうわぁ、ぼけぇー。自分しらんやろ、Kちゃんのおやじはめっちゃコワいねんどぉーボケぇー」といった。

そうまくしたてられたNちゃんのあたまは????となり心は;;;;;;?と混乱し 生まれてはじめての質の「怖さ」を、このヤカラに感じた。
チャンスと思った一鶴が 澄んだ声に瞬時に切り換え話しはじめた。
「ごめんね、Nちゃん。さて、はなしを少し 元にもどそっか。価値観のはなしだったよねぇ? ひとつその価値観で Nちゃんに 確認したいことがあるんだけどいいかなぁ?」
Nちゃんは、わけもわからず、ただだまって少しあごをひいた。
「価値観って 世の中ではびこってるみたいだけど、その価値観って、みんなの価値観のときもあるし、個人個人それぞれの価値観のときもあるし、はたまた「観」という一字が「感」って字に変わるだけで、価値観を価値感で感じられるってことが起きるから、当然、価値観の世界が広がっちゃって(うわぁ、キモちわりぃー。この天使界のスペシャリストのおれが、ちゃって やて。この、言葉は二度とつかわんとこ病気になりそやわぁ)、それまでより外わくにあった価値観の発見につながるし、また逆に、世の中には、みんなが言う、価値観って、わたしのこの価値感のことよねって思っている人もいて、でも その人は実は子どものときから価値感を授かってて、みんながおはなしのときに挟む価値観って言葉を、おはなしの前後から感じ取っているため、みんなが言ってる価値観と、そういう人の価値感には、ズレが生じているわけじゃんねぇ。つまり価値観で捉えている人は、聞くにしても、自分がおはなしの最中につかうときも、それまで生きてきた経験上で培った価値を、主に頭で練り合わせた観念で捉えているし、価値感で捉えてる人は、さ
まざまな価値を目・耳・口・鼻・手足の5感で、わずかなうちに感じとり、頭より、気持ちが先に動いて、想像を働かせて、今そこに在る「価値」を、常に感性で察知することで、その人の価値感が組みあがっているんだよねぇ。ここまでは、いいかなぁNちゃん、ちゃんとわかるよねぇ・・・・あっ!?」
Nちゃんは 一鶴の素敵な澄んだ声流に つつまれ、本日2度目となる 生まれてはじめての、感覚の真っ只中にいた。

そんなNちゃんをみたKちゃんが あきれた声でいった。
「ダメょ。なんでそうなるのょーっ。
なにが、イイ・・・・・かも! よぉ。しっかり、てょNちゃん」と。


つづく

次回を お楽しみに(^O')/

この記事に対するコメント

「価値かん」って二通りあるのですね。
考えてもみませんでした。
私は「感」のほう。だからズレがあるんだぁ・・・
このズレはどう埋めたらいいの?
マサイ族のように強くなりたいです。
次回も楽しみにしています♥

  • 投稿者: ゆきぽん
  • 2009/03/26(木) 09:14:27
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