小説タッチ「価値観に勝とうぜ!(全5回)」第五話 最終回!

  • 2009/03/28(土) 03:01:17

 ☆ ☆ ☆
第五話
〇それぞれの出発とそれぞれの船出!

Nちゃんは、Kちゃんに、抹殺されかかったことなど知る由しもなく、一鶴に
「あのぅ、わたしたくさん泣いて 少し、お腹すいたんですけど、何か食べてもいいですか?(ニコッ)」と、恥ずかしいそうに言った。
すると 一鶴は
「あぁ、いいょ。Kちゃんは 太っ腹だから。ははははぁ。ここの天津飯も カレーチャーハンもうまいし 唐揚げも うまいし あと ビールも 頼めばいいじゃん」と、ニコニコしてKちゃんを横目に見ながら言った。
Kちゃんは 人間の声の方は「うん、わたしも ちょっと 飲みたい気分! ビールと唐揚げ たのもっと。Nちゃんも、それでいい?」と言いつつ 心の声の方は「絶対、おやじに言うたるからなぁ。あんた 楽しみにしとりぃー」って言った。
一鶴は「僕は 飲めないからウーロン茶と 天津飯の大盛のLと カレーチャーハンのLサイズと 手羽先、んー あとは キャベツサラダかな。僕も お腹すいちゃったよぉ」と言いつつ 心の中で「うえぇー気持ちわるぅー また 思わず ちゃったって言うてもた。やっぱ あかん このちゃったって表現わぁ」と、ボヤいていたら Kちゃんの心の声で「おのれ、ほんまに ええ年さらして、なんぼほど喰らうねん、ええかげんにしーや。運ばれた瞬間に 天女の毒 もったるからな。おーほっほっほぉー」と高笑いの中に恐ろしいことを含んだ。
冷や汗もんの一鶴は 単純に「あかん、コイツ 天女と書いて あくまと読むタイプや!メシ喰ったら とっとと 早ょ 帰ろ。消されてからでは 遅いからな」と魂で思った。

「へぃ おまち。大ジョッキーふたつ と ウーロン茶ですね」と飲み物がきた。

一鶴は ウーロン茶に一息吹き込んだ。
自分の大好きな味に変えたのである。
そして こう言った。
「二人の乙女の 出発 と 船出 に 乾杯といこうかぁ」と言った。
Nちゃんが ん!!?となってビールジョッキを おきながら
「えっ?出発と船出ですかぁ? どっちも 同じじゃないですかぁ?(笑)」と言った。
すると 一鶴が
「それがさぁ、少し いやかなり違うとも 言えるのさ。というのは Nちゃんも Kちゃんも 生まれたからには あの世にいくまでの親からもらったたった一度の命の船、ハート・シップの「船出」をし、すでに人生の船旅を、もぅ、30年も人生の生きるという荒波を乗ってきたわけだよね、自分という船で・・・。それで、今までも、そして今日これからも、いろんな体験をまだまだしていくよねお二人さんは?。そのいろんな体験をさせてもらってきたとこ、これからするところが、船着き場なわけ。そうすると、その船着き場に船を着けたからには、船から降りて町へくり出したくなるよね?、それはある意味「出発」だよね?当然(笑)!。つまりそこは、人生で言えば、船着き場という職場みたいなもんで、ある人にとっては新しいフィールドが広がる独立となるかもしれないし、とにかく新しくその土地を踏むことはある種の出発を意味する。つまり船着き場から出発し、町に歩を進めたら、そこにはあらたな価値観を持つ人との出逢いが広がったり、いろんな体験・経験となるものや元があったり、出逢いが
広がったり もしかすると、新しい彼氏と出逢ったりぃ?・・・・・するかもしれない・・・し(笑)。(この一鶴の間には意味があった)

さぁ、あしたから、船着き場に船を着け、新たな気持ちで一歩 足をおろして町に出発しよう、
そしてそんな 日々をおくれるような船出をくりかえし、人生の荒波を乗り越えていこう、
二人の 価値観 に 勝とう!に 乾杯☆」

「うん 乾杯ーぃ」とKちゃん。
「価値観に勝とう!の大成功を祈って。そして価値観の合う男みつけるぞー キャハハハ、かんぱーぃ(笑)」とNちゃん。

その後三人は 閉店まで 語りあった。
そして、Kちゃんが一鶴を睨みつけながらも、支払いを終え、Nちゃんは 店まで代行にきてもらい、Kちゃんと一鶴に 見送られ ご機嫌で 家に 帰っていった。

残された駐車場で Kちゃんが
「Nちゃんが バカ笑いした顔 久しぶりに見れたわ。一応 お礼 言うとくわぁ。おおきに。Nちゃんのオーラ めっちゃええ さくら色してたね。わずかな時間で、あの色のオーラにするなんて、さすが スペシャリストやね」
すると一鶴が
「あほか ちゃうわぃ スペシャリスト中のスペシャリストじゃ。そこは 大事なとこやから 間違うなボケぇー(笑)。
あっ、それと一つ言うとくで、Kちゃん。
そんなにNちゃんに悪がらんでもええでぇ。安心し。
その男、今度は花嫁修行しに来たんなら、大事にしたり。
Kちゃんが思うほど、NちゃんはKちゃんのこと、なんとも思ってへんだから」と言った。
Kちゃんが
「やっぱり、バレてたかぁ(テレる)。そう、うち、Nちゃんと前に つき合ってた男に惚れてしもてん。」
「でも、Nちゃんと別れてからやん」と一鶴がタバコに火をつけながらいった。
「それでも、人間の女は、そういうとこまで 気にする生き方すんねん。ええ修行やわぁ」
「何が ええ修行やぁ。途中 北半球の人間を消す勢いやったやんけぇ(笑)」
「スペシャリスト中のスペシャリストなら なんとか すんねやろ(笑)?」とKちゃんが一鶴を見ると

一鶴は すでに 黄金のオーラを放つ 真っ白な羽をした天使の姿に戻っていた。
そして 飛びたちながら
「まあな」と言って、天使界に戻っていった。

Kちゃんは 飛びさっていった一鶴の背中姿をみながら心の声でいった。
「また なんぞ あったら たのむでぇー ウフッ」と・・・・・。
そしたら すぐ 一鶴から 「男がらみは 亀組の 亀二(かめじ)の担当じゃ あいつに 頼め。
わしは ほんまは 25才から29才のおなごしのみ担当なんじゃー。
今回は特別や。
ほな その男と幸せにな!」と返事がきた。

Kちゃんは 人間の女の子の声で、小さく
「ボケ あほ かすぅー」って うれしそうに言った・・・・。


おしまい


全5回 つたない小説タッチ「価値観に勝とう!」をお読みいただき ほんとにありがとうございました。
最後にみなさんに 一言 申し上げます。


よき人生の船旅を(^O^)!。


完筆感謝!

ブックドクター あきひろでした(笑)。

小説タッチ「価値観に勝とうぜ!(全5回)」第四話

  • 2009/03/27(金) 01:04:40

 ☆ ☆ ☆
第四話
〇無 と 空

Nちゃんが、はなしをつづけはじめた。
「おKぇも、知ってるとおり、今の部署にエグゼクティブリーダーで抜擢されたとき、ほんとに嬉しかった。
それまではただの明るいだけのおっちょこちょいのOLだったから。
あの3年まえ、毎日、仕事してるのがほんとに楽しかったわぁ。
男もいたし・・・。
でも、今やってるプロジェクトを始めるきっかけとなった、去年のプレゼンの日に・・・
会議が終わったあとで食堂にいったとき、専務とハチあって、一緒のテーブルでご飯を食べたのょ。
そのとき、専務にさりげなく言われたのょ。

:いやぁー、君のさっきのプレゼンの姿をみて、小学校のとき、弁論大会に出場したときの自分のことを思い出したょ。オレもあんな感じだったのかなぁ:って。

わたし、けっこう、それショックだった。
だって半年も前から、練りに練って練りあげた企画だもん
*価値観に勝とう*わぁ。
それを、わたしを大抜擢してくれた張本人から聞いて、わたしが企画の中心にした価値観って、結局、わたしの価値観だから、それが小学生の発表会レベルだって言われた気がして。
あの日から、このプロジェクトを何がなんでも成功させなきゃって思った。
大成功させて、専務に、大人の仕事として、わたしはちゃんとやってますってことを認めてもらおうとしちゃったみたい。
その企画が通って、それを 職場で進めるうちに、 このプロジェクトは、価値観を取りあげた企画だから、創る側、仕掛け人となるわたしたちみんなの価値観を合わそう、合わそうってなっていったと思う。
だって、みんな 映画のはなしとかしてるし ダラけて みえちゃうんだもん。
わたしだけが 一生懸命やってるって気になって、 結局、わたしの企画だから わたしが全部ひとりでやる覚悟がないとって思っちゃうのょねぇ。
そりゃ、みんなだって 一生懸命 やってくれてるんだろうけど、わたしには、それがね、やっぱ職場にいると 伝わんなぃ。

わたしの 明るさかぁーっ。
そういや、ここしばらく、笑ってないなぁーわたし」。
一鶴は チラッと Kちゃんをみた。
Kちゃんは Nちゃんが見事に自分の心の窓を、自分で開き、すなおにはなす姿を目の当たりにしたことで、目にいっぱい涙をためていた。
一鶴がしずかにいった。
「よかったね、いい時間になって」と。

Nちゃんも Kちゃんの顔を見て
「おげぇー(おKぇ)、あ"り"ば ど う" ご め"ん"」といいながら泣きだしてしまった
それを見ていた一鶴は
「うわぁー なんじゃ、こいつら、ぶっさいくな顔して泣きやがってほんまー」と最低なことを思っていた。
泣いてたKちゃんがキッとヤカラの方に振り向いた。
ヤカラが心の中の声をつかって言った。
「うそやんかぁ、これも お父さんに言うことっちゃうでぇー。がんばって今から も一つ 語るからそんなに怒りなやぁー」と。

一鶴は、すまし顔とすまし声にもどし
「うん、今、しっかり 泣いておきなょ。で、耳だけ貸してね。
もぅ一つ、無 と 空 のはなしをしておこうかな。 今、目の前に Nちゃんが来たときに もってた 価値観が もぅ、今は無い よねぇ」
すると Nちゃんも ハっとなった。一鶴はそのしぐさを確認してはなしをつづける
「無い けど あるんだょね まだ Nちゃんの体の中にあの価値観の世界が。
これを到達された状態っていうんだけど、別に消滅したわけじゃないわけ。
つまり 無い ことが 「ある」ってこと、存在の在と書いて「在る」ってことね。
これは、人間様は、ヤケをおこして、
もぅ、わたしには何にも無い!
という言い方をするときって、自分が空っぽになった感じ、あの恐れに似た感覚とは ちょっとちがうよね。
さらに言うと
無いってことが在る世界無いってことが起こる世界
なども含んで「無」なわけ。
それに対して 空気の「空」は、確かに人間様の目に見えない。
だけど、空気は確かに「在る」。
目には見えないけど確かに在る世界
死んだおじいちゃん、おばあちゃんの声を、
今、生で聞くことができ無いけど、
今、自分の耳の中に、おじいちゃん(おばあちゃん)の声が、生身の自分に聴こえることが在る世界、
も含んで「空」なわけ。
これ、今、あたまで理解しようとしないで、
今のNちゃんのすなおな心の状態なら、耳にだけ集中してれば
いつの日か あのとき、ヤカラが 言ってたことって、このことだったのかなって感じられると思う。
今、解らせようとする価値観が オレに無い、価値観でもって、今はなしをさせてもらってるから安心してて、あとはNちゃんがあしたから、おっちょこちょいのわたしにもどるも良し、あらたなわたしの価値観を宿すも良しさぁ」
Nちゃんは すでに 泣き止み、一鶴のはなしを キラキラした瞳で うっとりしながら聞いていた。
その表情を見ていたKちゃんが とうとう 心の中で 毒づいた。
「なんやねん、その瞳(め)ぇ。なにそれ、うちも だいたい おんなじはなし、前にしたやん。
あんとき、そんな瞳(め)して聞いてたか あんた?
あぁ?えぇかげんにしーや、ほんまぁ
しばくで ほんまに
人が こんだけ 心配してやってんのに ほんま
一回 あんたの頭 かち割って ストローで 血 吸うたろかぁー
ほんで、あんた・!」
さすがの一鶴も 心で言った
「Kちゃん、もぅ そのへんにしとこかぁ、ちょっとコワいょ、Nちゃんより 危険な オーラが ちょびっと 出はじめてるでぇ!」と

一鶴は 魂だけ、魂の世界に飛び込ませ
「あぶなかったぁ。天女のいかりに触れるとこやったぁ。この女、ほんまに、あのおやじあって この子ありやわぁ。人間をもうちょっとで半分絶滅させる気やった。何が 花嫁修行じゃ。おまえみたいなヤツ 夫婦(めおと)の契りが 交わせるかぁ ボケーッ」と魂の世界に逃げ込んで Kちゃんに思ったことを聞かれないようにして 毒づいたあと そっともどってきた。

さすが スペシャリスト!

つづく

次回 最終回 さてさて どうなることやら・・・・(笑)

小説タッチ「価値観に勝とうぜ!(全5回)」第三話

  • 2009/03/26(木) 09:58:12

 ☆ ☆ ☆
第三話
〇違 と 異

Nちゃんは、実は、こっそり声フェチだったのだ。すべてのオーラを分析した一鶴は、当然そのことを知っていた。そこでNちゃんが一番スキな声質に変え、ただ心の窓を開くのが目的だった。それまでのNちゃんの心の窓は何年も締まりっぱなしになっていたのだ。それではこれからのNちゃんの人生がゆたかになれない。Nちゃんの人生が今まで、なぜゆたかになれずにいたかというと、人のはなしを聞く前から、「自分の価値観は、ぜったい間違っていない」と、無意識に思っているためだった。この無意識ってヤツが実にやっかいで、この無意識というヤツは、思いこみを強くし固着化させてしまうため、すなおに人のはなしを聞くことの、あのすばらしい強さへの感覚をふせさせてしまう。とくにNちゃんの窓は、固くサビが付着し始めていたため、本人がすなおになるきっかけを何度も逃していたのである。Nちゃんは、仕事するたびに価値観を持って仕事する。そんな仕事づけの毎日では、それ以外の何でもないことの中に潜んでいる大切なことに気がつくはずもなかった。そこでまずは、この機会に一鶴が、人のおはなしを、とにかく聞ける
よう心の窓を開かせてあげて、さらに空気の入れかえもしてあげて、それから価値観の中にある広い世界を説いてあげればいいとの判断をもとに、いろんなおはなしをして、そこにいろんな世界が、Nちゃんの毎日に、すぐそばに常にころがっていることを気がつかそうと、一つのアイテムとして声を変えたはずだったのだが、まさか、Nちゃんの恋ごころに触れようとは、さすがの一鶴も、いくら人間界の女性とはいえ、それだけは読めなかった。
女ごころは、人間界でも、何が起こるかわからんのぅ。そら人間界の男もたいへんや。
そこを一鶴は、ふまえ
「Nちゃん、今、意識、飛んでたでょ(笑)」
「えっ! は ぃ」
「大丈夫、僕も しょっ中 うれしくなって、意識 飛ぶから(笑)。じゃあ ゆっくり こっからはなすから。
Nちゃんは 人から それちょっと違うんじゃないの?と言わんばかりの雰囲気を感じると
自分の価値観を キズつけられないように、戦闘態勢に入ったりするわけだけど もちろん自分では そんな感じはしてないと思う。でも そのとき Nちゃんはそんな自覚はなくても キッとなる感覚がはたらいてしまう。職場のみんなは 何も Nちゃんが言う価値観を否定してるわけじゃないんだぁ。あなたの価値観は そう捉えてるんだぁ、わたしは こういう風な 価値観を もってるから、一つよろしくねって感じのラフさを みんなは職場の和として 求めているのさ。
Nちゃんの価値観を違うと、だれも言えない。
でも 逆に Nちゃんは まわりのみんなの価値観が 異なるのが 認められない。
それは、お互いキツいんじゃないかなぁ。
元々 価値観に正解や不正解がないからねぇ。
この トマトラーメンは おいしいって 思う価値観が 正解だ! その価値観意外、ありえない、なんて 言わんばかりの雰囲気を出されたら みんな 反発感覚があって当然だよね。
ちょっと余談をすると、「違う」という漢字の「違」と、「異なる」という漢字の「異」は どちらも 音読みだと 「い」で同じだけど
訓読みすると 読み方は 違うし 意味が異なるよね?
それと似てるとおもわないかぃ。
価値観は人間だれでも もってる。
でも 一人づつの価値観は 違う質や種類のものであり、異なる点があって当然。
だから、価値観の宿命は、人によって、それありっ これもあり あれもありって こともあるし、
それはあっても、これはない、
それがなければ あれもないってことも「ある」んだよ、人間界にはね。
それが、人間のおろかさをうっ!!!」

調子に乗って 人間のおろかさを生むって言おうとしたとき そこは 言わなくてもいいからっていう合図をくらった。 Kちゃんに 足の甲をふまれたのである。
なにをするじゃあ と 言おうと振りむいたとき Kちゃんがしんみりして

「Nちゃん、Nちゃんがあそこ(職場)で みんなを仕切らなあかへん立場は うちもわかんねん。
そやけど 最近のNちゃん 仕事してるとき ピリピリしてて 明るないから ・・・
うん、なんとか 昔 みたいに 明るいNちゃんを あそこで、
みたいと おもって・・・・」と言った。

Nちゃんは 一点に 氷がすでにとけた 水の入ったコップを みながら・・・・・小さく
「おKぇ・・・・・」と言った。


つづく


次回をお楽しみに !

小説タッチ「価値観に勝とうぜ!(全5回)」第二話

  • 2009/03/25(水) 08:09:58

20090325080956
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第二話
〇価値観 と 価値感


一鶴は、おもむろにたばこに火をつけた。

なぜなら、これにはちゃんと意味があるからだ。
Nちゃんのオーラに、たばこの煙りをぶつけ、瞬時に分析するためである。
何を分析するかというと、そのオーラから人生の修行レベル値、色・質・格はもちろん、今のオーラを放つようになるまでの歴史、お父さん、お母さんや、それぞれの先祖の過去にさかのぼり、人間界の1秒で、1万ギガという途方もない量にあたる情報を分析し、Nちゃんの人生に最善となる選択をわりだすのである。だれが、このふざけたおっさんのなりをした一鶴に、そんな能力があると思うだろうか。とうの一鶴は、すました顔して、あっさり瞬時にやってのけた。
そんなこととはつい知らず、NちゃんはNちゃんで
「なに、こいつ。信じらんない。わたしが、ワルいことでもしてるって言いたいわけぇ?あんたみたいな、ヤカラにOLの何がわかんのょ(怒)。おKも、なんで、こんなおっさんに相談なんかすんのょ、もぅーっ!若いのいなかったの あんたぁ」と 心の中で瞬時に思っていたのである。だが 目の前にいる、そのヤカラは、Nちゃんの心の声をすました顔してちゃんと聞いていた。
一鶴が 分析を終え 話をつづけた。
「うわぁっ、今、ごっついオーラでた。Nちゃんさぁ、自分が、今、どんなまがまがしいオーラを出してるか、自分では まったくわからへんやろ。ふふん。こんなオーラを放ったってことは、オレに、なんや、このヤカラわぁーって思たやろ(笑)。だってオレ、ずっとヤカラやもん(笑)。その方が、たのシっ・イてっ」
Kちゃんが 一鶴が天界の能力を使ったから一鶴の脇腹をおもいっきりつねったのだった。
「おのれ、なにさらすんじゃ、イタいやないけぇ。こんな人間界に来てやっんのに、なにすんねんぼけぇーっ。おまえも知ってるやろぉ、人間のかっこしてるときは、あいつらがアホにならんように痛点をしこんであることを!。今、ワシは見てのとおり、そのアホな人間のかっこしてやってんのや、このチョウすぺしゃるなオレがじゃー。めっちゃイタかったわぃ、もぅちょっと丁寧にあつかったらんかぃ、おぉーねえちゃん!。痛い思いすんのは 100年ぶりじゃ、ぼけぇーっ」と一鶴は、Kちゃんめがけ、大人げない言いぐさで、一気にまくしたてた。
即、向かえ打つようにKちゃんが立ち上がりながら「おとんに 言うで、おぉわれぇー?」と一言すごんだ
一瞬にして一鶴が切り返した。「うそや~ん、こんなことでぇ~、じょうだんやんかKちゃん。わし、100年ぶりの痛みに 喜びすぎただけやんかぁ(笑) 。なに、怒ってんの~、こっちがびっくりしてまうわぁ。中年のおっさんは、みんな、こんなべっぴんに囲まれたら、わけわからんことしてまうやん、あれやがなぁ(笑)。今から ちゃんと心配せんでも、語るがなぁ。そやから、お父さんには こんなつまらんこと言うたらあかんでぇー!」
このふたりのやりとりをじっと見ていたNちゃんは「えっ!?、おKぇ、もしかして、これがおKの 男ぉ?えぇ~マジぃ~っ!」と思っていた。
すると 一鶴がNちゃんの方を向いたと思いきや「あほかおまえわぁ。なんでわしがKちゃんの男せなあかんねん。そんなんKちゃんのおやじに殺されてまうわぁ、ぼけぇー。自分しらんやろ、Kちゃんのおやじはめっちゃコワいねんどぉーボケぇー」といった。

そうまくしたてられたNちゃんのあたまは????となり心は;;;;;;?と混乱し 生まれてはじめての質の「怖さ」を、このヤカラに感じた。
チャンスと思った一鶴が 澄んだ声に瞬時に切り換え話しはじめた。
「ごめんね、Nちゃん。さて、はなしを少し 元にもどそっか。価値観のはなしだったよねぇ? ひとつその価値観で Nちゃんに 確認したいことがあるんだけどいいかなぁ?」
Nちゃんは、わけもわからず、ただだまって少しあごをひいた。
「価値観って 世の中ではびこってるみたいだけど、その価値観って、みんなの価値観のときもあるし、個人個人それぞれの価値観のときもあるし、はたまた「観」という一字が「感」って字に変わるだけで、価値観を価値感で感じられるってことが起きるから、当然、価値観の世界が広がっちゃって(うわぁ、キモちわりぃー。この天使界のスペシャリストのおれが、ちゃって やて。この、言葉は二度とつかわんとこ病気になりそやわぁ)、それまでより外わくにあった価値観の発見につながるし、また逆に、世の中には、みんなが言う、価値観って、わたしのこの価値感のことよねって思っている人もいて、でも その人は実は子どものときから価値感を授かってて、みんながおはなしのときに挟む価値観って言葉を、おはなしの前後から感じ取っているため、みんなが言ってる価値観と、そういう人の価値感には、ズレが生じているわけじゃんねぇ。つまり価値観で捉えている人は、聞くにしても、自分がおはなしの最中につかうときも、それまで生きてきた経験上で培った価値を、主に頭で練り合わせた観念で捉えているし、価値感で捉えてる人は、さ
まざまな価値を目・耳・口・鼻・手足の5感で、わずかなうちに感じとり、頭より、気持ちが先に動いて、想像を働かせて、今そこに在る「価値」を、常に感性で察知することで、その人の価値感が組みあがっているんだよねぇ。ここまでは、いいかなぁNちゃん、ちゃんとわかるよねぇ・・・・あっ!?」
Nちゃんは 一鶴の素敵な澄んだ声流に つつまれ、本日2度目となる 生まれてはじめての、感覚の真っ只中にいた。

そんなNちゃんをみたKちゃんが あきれた声でいった。
「ダメょ。なんでそうなるのょーっ。
なにが、イイ・・・・・かも! よぉ。しっかり、てょNちゃん」と。


つづく

次回を お楽しみに(^O')/

小説タッチ「価値観に勝とうぜ!(全5回)」第一話

  • 2009/03/24(火) 01:36:28

20090324013626
 ☆ ☆ ☆
ストーリー

人間界の職場で、同僚の価値観の違いが許せず、周りの女友達を縛っている友達(Nちゃん30才)を、何とかほどほどにならないかと、心配している同期のKちゃん。Kちゃんは Nちゃんの常に価値観を合わそうとする、精神的圧迫をまだ感じることはなかったのだが、周りの同僚から、それを知ってか知らいでか、Kちゃんに、Nの、あの価値観を合わそうとするイヤなオーラが、なんとかならないかと 再三、みんなから相談され、うんざりしていた。困ったあげく、気分転換しようと、会社のトイレで、お化粧なおしをしていたとき、鏡ごしに映った、天使の姿をした小便小僧のクロスを見て、ふと思い出す。
「あっそや、天使界のスペシャリストに相談しょ」と。
実はKちゃん、天界の天女一族で、5年前、人間界に花嫁修行に出されていたのだ。
人間界でのKちゃんは、天界から人間界のいろんな職業を見ていたとき、一流企業、杉本コンツェルンのOLの制服にあこがれ、今、その杉本コンツェルン本社に、合格率20倍の狭き門を天界の天力をつかい、のうのうと合格し、あこがれの杉本コンツェルンの制服をきて、クリエーション部のOLとして活躍していた。 Kちゃんは、すぐトイレの鏡の前で手を組み、天力をつかって、天使界のスペシャリスト中のスペシャリストに、ハート・ビーム・メールを送った。
そのメールはすぐ天使界のスペシャリスト中のスペシャリストとうたわれる、一鶴の心のノートに届いた。この一鶴、天使界特殊部隊「鶴組」の隊長であった。天使界の特殊部隊は、空のすべての警護を鶴組が、海のすべての警護を亀組が、大地のすべての警護を虎組が担当し、中でも鶴組は、天使界王 ア・キーロ直轄で、キーロ王の護衛も兼ねていた。
その鶴組隊長の一鶴、Kちゃんのメールをうけ、「げっ、今から警護さぼって、天界競馬場に行こと思てたのに!」と、ぼやいた。
だが、一鶴には、断るに断れない理由が過去にあった。
それはKちゃんのお父さんに頭があがらないからであった。なぜなら 一鶴がまだ天使になる前に 人間界で悪魔的存在として暴れに暴れ、地獄界に落とされたとき、Kちゃんのお父さんに天からありがたい「訓えの糸」を垂らしてもらい 一鶴が天界で修行するきっかけをつくってもらったほど、めちゃくちゃお世話になっていたからである。
そのため一鶴は、断るに断れなかった。
そんな一鶴は、天使界にきてたった100年で、今や 天使界のスペシャリスト中のスペシャリスト、特殊部隊の鶴組隊長となっていたのだった。
一鶴は、ふつうなら人間界の女ごときの相談に乗っている場合ではないのだが、生来の遊び人ゆえ、「ま、いっかぁ。久しぶりに人間界にでも遊びにいこっと」といって、天女Kちゃんに会いにいく。
この話は、人間界の「縁屋」というラーメン屋から始まる・・・・。


一鶴は、あらかじめKちゃんを通じ Nちゃんにも縁屋に来てもらうようハート・ビーム・メールをしておいた。

人間界にきた一鶴は、44才の中年のヤンキーくずれのおっさんに姿を変えていた。
みんなで、縁屋のいち押し、絶品トマトラーメンを注文した。
Kちゃんがなぜ一鶴が同席したのか事情をNちゃんに説明し、トマトラーメンを食べながら、まずNちゃん自身が思っている、価値観についてきいた。
聞きおえたとき、一鶴も、トマトラーメンを食べ終え、ついに口を開く

「Nちゃんが、"価値観を大事にする価値観がある"のは よぅ わかった。じゃあ、その価値観を大事にしようとすればするほど Nちゃんが求める価値観の一致から 、みんなが遠ざかるとしたらどないする?」

Nちゃんはすぐ「んっ!!それはないと思う」といいながら、敵意にみちたオーラを放った。

一鶴はすぐそのオーラを察知し、このオーラかぁと心の中で思った・・・・・。 つづく 次回を お楽しみに!


縁屋のトマトラーメンを天使の一鶴隊長が送ってくれた。
それが これだぁーっ(パシャ)!